イラストは模写で上手くなるのか?【大事なのは要素の意識】

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「お絵描きを始めてみたけど、上手くなる方法がわからない」
「無駄な練習はしたくないので、必ず絵が上達する練習方法を知りたい」
「とりあえず模写練習をしているが、本当に上達できるかわからず不安…」

そんな疑問、不安をお持ちの方にお答えします。

✓もくじ
 ■目的意識をもって模写をすれば必ず絵が上手くなります
 ■絵のどの要素が上手くなりたいのか必ず意識して模写しましょう
 ■題材はどう選べばいい?

■目的意識をもって模写をすれば必ず絵が上手くなります

30分模写①

結論として、模写は絵の上達に極めて有効な手段です。
なぜかというと、模写は目を使った「究極のインプット練習」だからです。


私の経験をお話しすると、絵を描き始めたばかりの頃は練習をしておらず、同じアングルの顔ばかり描いていました。
しかし同じアングルの顔を描き続けても、そのアングルの顔は上達しますが違うアングルからの顔は全く上手くなりません。


これは顔のアングル別描き方をインプットしていないからです。
インプットする際に実際に模写をせず、観察だけして練習した気になってしまう人もいますがこれでは効果がありません。
実際に手を動かして得られる気付きこそがインプットなのです。知識を覚えるだけでは使いこなせるようにはなりませんよね?

私の場合、いろいろなアングルの顔が描けるようになるために、正面、斜め前、横顔、俯瞰、あおり、のように顔のアングルを種類分けして、それぞれのアングルで模写をしました。
その結果現在ではいろいろなアングルから顔が描けるようになりました。

□よくある質問①:トレースも同じようにインプットの練習になると思う。模写は時間がかかりすぎる。


もちろんトレースもインプットの練習になります。しかし個人的には模写をおススメします。
トレースは極論、頭を使わなくても出来てしまいます。練習に必要なのは理解し吸収することで自分のものとすることです。


実際に私もトレース練習をしたとき、形の取り方や線のメリハリなどをインプットすることが出来ました。
しかし、質感の表現方法や色の選び方などは自分の頭でどうして絵・写真で対象を認識できているのか理解する必要があります。
そのためには、模写の方がインプットの練習になるので、結果的に絵で表現できる幅が広がるのです。

■絵のどの要素が上手くなりたいのか必ず意識して模写しましょう

30分模写②

漠然と同じ絵を作成するのではなく、元の絵・写真のどこを学びたいのか意識することが必要です。
どのように上達したいのかビジョンを持たずに模写をしても、練習が終わったときに自分に残るものは完成した絵だけです。


私は以前2か月間毎日30分間模写を行っていたのですが、途中で伸び悩んでいた時期がありました。
それは、模写の題材に選んだ素材のどこを練習し吸収したいのか意識せずにただ漫然と手を動かしていたからです。
30分という時間は模写をするにはとても短く、伸び悩んでいたころの私はただ時間内に絵を完成させることが目的になっていました。

模写で完成した絵そのものには価値がありません。


題材にした絵・写真のどこに自分は魅力を感じたのか。どうしてその題材を選んだのかよく考えて、その本質部分を分析しながら模写すればその魅力をインプットすることができるでしょう。

□よくある質問②:初心者では要素に分解できない。上手くならないとそもそも練習できないのではないか。


今あなたが気付ける要素を練習することが重要です。
徐々に要素のレベルを上げていけばよいのです。
初心者と上級者では気付ける要素のレベルに差があるのは間違いありません。


例えば陰の描きかたを練習しようという初心者とより上級者の人がいるとします。


初心者は陰の色を練習の要素とすることで、影の色が灰色ではないことに気付けるかもしれません。
より上級者の人は陰の色を練習の要素とすることで、影の色が光源の色と物体の色が組み合わさり表現できることに気付けるかもしれません。

同じ要素で模写をしても気づきの量は人により違うのは間違いありません。しかし初心者だからと言って学習できることが0になることは絶対にありません。
どんなに単純な要素でも意識することでかならず成長につながります

■題材はどう選べばいい?

30分模写③


結論、2つのアプローチがあります。
①自分の心惹かれる絵・写真を選ぶ
②練習したい要素の絵・写真を選ぶ

それぞれを順番に説明します。


まず「①自分の心惹かれる絵・写真を選ぶ」について、これは自分の外で未知の要素を探索し題材とする方法です。
例えばPinterestのようなサービスから、自分が描きたい!と思える題材を用意し模写する方法です。

Pinterest https://www.pinterest.se/


この題材ですが、自分の中にない要素を練習できるため描ける絵の幅を広げることができます。
どこに魅力を感じているのか分析する必要があることや、その魅力を再構築する必要があることからやや難易度が高い題材なので慣れてきてからやるのが良いかもしれません。

次に「②練習したい要素の絵・写真を選ぶ」について、これは自分の中の既知の要素を探索し題材とする方法です。
例えば人体の要素を練習したい、というように考え題材を探す方法です。
この題材は自分の描きたいもののビジョン・方向性が明確に定まっている場合とても有効です。
基礎練習などにも向くので初心者の人にも優しい題材です。
参考書籍などを購入することで体系的にも練習することが可能です。写真集や人体解剖学の本などがおススメです。

最後に

30分模写④

模写は手軽に出来て、しかも確実に効果が見込める重要な練習方法です。これからの長いお絵描きライフで上手に付き合っていきましょう!

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