色の感性の鍛え方【初心者向け色の練習方法】

未分類

色使いで絵に個性を持たせたいと考えたことはありませんか?

「いろいろな色を使えるようになりたいけど、どう練習していいのかわからない」

そう悩まれている人は多いのではないかと思います。

今回はこう言った疑問に答えます。

この記事を書いている私は文具メーカーの筆記具向けインク開発に携わって5年。

趣味でお絵描きも行い、Twitterやpixivでイラストをアップしています。

色の基礎知識や色選びの練習方法について、実体験に基づいて解説します。

色の見える仕組み

簡単に色の見える仕組みについてお話します。

少し退屈な話かもしれませんが、重要な内容ですので覚えていってください。

公式 色=「固有色」×「光源色」×「視覚」

固有色:ものそのものがもつ色のこと 例)血=赤, ネモフィラ=青

光源色:光のもとの色のこと、光の色と同じだと考えて大丈夫です 例)ロウソクの光=橙

視覚:色を見る能力のこと、人により異なる 例)年齢、疲労度によって変化

初心者は固有色を意識しよう

固有色は白色光や太陽光(実際は少し黄色ですが)に照らされたものの色のこと

固有色は光や視覚の影響を受けないため、これを軸に考えてみましょう

色の数は無限?

色の数は何種類でしょうか?

虹は7色といいますが、赤橙黄緑青藍紫以外に色の名前をいくつ言えるでしょうか?

色を意識したことのない人は、灰色や白黒を加えた

10色くらいしか思いつかないのではないでしょうか?

色の数は無限大です。一方で人が認識している色の種類は有限です。

そしてお絵描きの時に意識的に使える色は自分が認識している色のみなのです。

ではどうしたら認識できる色の数を増やすことができるのでしょうか?

次項では認識できる色数を増やす練習方法について考えてみましょう。

色の練習方法

使える色数を増やす方法

前項で考えてみたように、知っている色の数を増やすことは

使える色数を増やすことができるという点で有効な方法です。

ではどうしたら、使える色数を増やすことができるのでしょうか?

身の回りのものの色を記録する

これだけです。

しかしこれはとてもとても効果的な練習方法です。

まずはメモサイズのノートを買いましょう

次に日常生活で目に留まったものの色を記録しましょう。これだけです。

しかし劇的な効果があります。

色を知覚したとき、人間は言語で記憶する場合とイメージで記憶する場合があります。

しかし色は記憶の影響を受けやすい性質をもっており、

時間とともに正確な色は忘れられ、自分の言語で認識している色へ収束していきます

つまり使える色の種類を増やすには、言語化された色の記憶が必要になるわけです。

重要なのはイメージとの切り離し

そのため、色を記録するとき固定観念にとらわれることは練習の効果を激減させてしまいます

ヒマワリは黄色い、リンゴは赤いという固定観念はいったん置いておき、

見たままの色を記録しましょう。

できるだけ細かく色を記録する

色を記録するときは次の2種類がおススメです。

  • 連想したものの色で表現する 例)夏の空のような深い青色
  • 慣用色名を使う ←特におすすめ

数をこなし、練習に慣れてきた人には①はおススメの方法です。

しかし初心者の人ではイメージ自体が固定概念化しているため、

②の慣用色名を使った記録がおススメです

慣用色名を使う場合、慣用色を表示したものが必要です。

スマホで「黄色 慣用色」などで調べるといろいろな黄色の慣用色名が

実際の色とともに表示されるので、便利です。

また、慣用色辞典を使うのもおすすめです。

見ているだけでも様々な色に触れられるので、とても面白いと思います。

Amazon.co.jp

色に対する感度、意識を高めることが大切

日常生活で意識的に色に触れる機会はほぼ皆無でないでしょうか。

この練習方法の胆でもありますが、普段から色を色として見ること

色に対する感度、意識を高めることにつながります

練習法② 自分好みの配色を知る方法

写真を撮影し加工する

キレイだと思ったもの、風景があったとき写真を撮影しましょう。

このとき、特に奇麗に撮影する必要はありません。

次にスマホの画像加工機能を使用して、写真の色を自分の好みの配色に近づけていきます

このとき、何の項目をどうした時(例えばコントラストを大きくした、等)

自分の好みに近づいたのか考えるようにして加工しましょう。

2枚3枚と繰り返すことで、自分の好みの配色が分かるようになります。

好みの配色がわかるようになると

色で個性を出すことができるようになります。

個性とは自覚的に使える技術のこと

最初の公式 色=「固有色」×「光源色」×「視覚」 の

「視覚」部分をこの練習方法で鍛えることができます。

是非取り組んでみてください。

まとめ

以上が色の感性を鍛える練習法でした。

内容をまとめます。

①色に対する感性が鍛わると使える色の種類が増えます

②そのために大事なことは「認識できる色数を増やすこと」「自分の好きな配色を知ること」です。

色は習うより慣れろ、な部分が多く日常でどれだけ色に関心を持てるかが重要になります。

是非色を見ながら生活する喜びを知ってもらいたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました